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頭痛を引き起こす筋肉

頭頂部、前頭部の頭痛を引き起こすと言われる【胸鎖乳突筋】についてご説明します。

一般的にそこまで知られた筋肉ではないですが、想像以上に問題を引き起こすことがしられています。

さらに厄介なことに、胸鎖乳突筋自体は問題を抱えていたり、問題を引き起こしたりしている時でも、痛みを感じることは無い。自覚症状がないため、この筋肉の治療を怠ってしまっているケースが非常に多いと言われています。

【胸鎖乳突筋(キョウサニュウトツキン)】

 

①痛みの特徴

胸鎖乳突筋のトリガーポイントの影響は多岐にわたっている。

頭痛、顎関節症、平衡感覚障害(めまい、耳鳴り)、視覚障害(目の充血、かすみ目)、全身症状

 

この筋肉自体に痛みを与えることは無い。しかし、押すと非常に痛いので、リンパの異常などと勘違いされることがある。

頭痛を引き起こしやすい筋肉で、痛みの場所は、目の上、耳の後ろ、頭頂部など。顎の筋肉に痛みを送ることもあり、顎関節症の原因ともなる。

 

②平衡感覚障害

 

めまい、吐き気を引き起こし、まっすぐ立てなくなったり、転倒しやくなったり、突然気を失ったりする事がある。

めまいは数分で治まることもあれば、数時間、数日続くこともある。病院だとメニエール病と誤診され、間違った治療を行われてしまう事がある。

 

耳鳴りの原因に関しては、胸鎖乳突筋のトリガーポイントが、耳の筋肉であるアブミ骨筋と鼓膜張筋の緊張に関連を引き起こすためとされている。これらの小さな筋肉が緊張すると、内耳の振動を阻害する。

トリガーポイントが原因なら、胸鎖乳突筋を緩める事で通常どおり聞こえるようになります。

 

③視覚障害

 

かすみ目、色覚障害、目の充血、涙の分泌過の原因になることがあります。また、眼球を取り巻く眼輪筋に痙攣を生じさせ、本を読もうとしても字が躍ってしまい読めないという症状も生じさせる。

 

④全身の症状

 

重量感覚の認識障害、前頭部の冷や汗、鼻腔や喉などの粘液分泌過剰を引き起こす事があります。それにより、鼻づまり、鼻水、痰(たん)、慢性の咳、花粉症の悪化を生じさせることがあります。

これらの筋肉が原因とは考えつかないであろう症状も、胸鎖乳突筋のトリガーポイントによって引き起こされているケースがあります。

 

 

〇原因

胸鎖乳突筋の主な働きは、頭を回旋させたり、首を安定させ頭部を支えたりする筋肉です。

硬くなる原因として1つは姿勢の問題があります。頭を片側に傾けたまま長時間座る、ベッドで読書する、うつ伏せで寝る、猫背でソファやイスに座る、上を向いたまま作業する、肩と耳で受話器を挟んで通話する、等が良くありません。

 

一度の事だけで胸鎖乳突筋が収縮することもあります。

むち打ち症や転倒などの事故、一度の重い荷物を持ち上げただけで収縮する事もある。

また、慢性の咳、喘息、過呼吸も胸鎖乳突筋を緊張させます。

 

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